いい加減な安全審査2005/11/30 23:57

〆切が重なって、少し前までパニック状態だったのですが、何とか終わりました。(^^)v

昨日は、「食政策センター ビジョン21」主宰人でNPO法人「日本有機農業研究会」理事の、安田節子さん(ホームページはこちら)をお招きした遺伝子組み換えの学習会に行ってきました。

基本的には私も知っていることが多かったのですが、最新の情報などもあって、非常に有益でした。 中でも印象的だったのは、「政府が安全だと認可していると言っても、遺伝子組み換え作物を開発した企業が行なった実験を書類で審査しただけ」だという事実です。

おまけに、その企業がどんな実験をしているかと言えば、開発した遺伝子組み換え大豆を丸ごとネズミに与えるのではなく、新しく生成されると予想される成分だけをエサに混ぜて与えるというものだったそうです。これだと、予想外の成分については全く実験されないことになりますよね。

いい加減なデータのいい加減な審査…なんだか、昨今大騒ぎになっている耐震偽装事件みたいです。 やはり、そんないい加減なものは絶対食べたくない!と改めて強く思ったのでした。

コメント

_ ぴ! ― 2005/12/02 09:29

行政の「審査」というのは、そんなものでしょう。というか、それ以上はできないんだと思います。もう一度、同じ事をやるという時間や経費がないということでしょう。開発側は他がやっていないことをいち早く行うということが「特許」利益になるわけで、なるべくしてなるという感じですね。
安全性のデータについては、「実質同等」の考えがとりあえずという前提で採用されたようですが、今ではこれが標準という感じですね。エンドウマメで予想外のタンパクが作られたという例が出ましたが、今後、この問題がどのように消化されていくのか、興味がありますネ。

_ ともこ*にっしゅ ― 2005/12/02 10:36

ぴ!さん、はじめまして。
このような、GM関連の記事が1割にも満たない軽薄なブログにお越し頂き、びっくりするとともに恐縮しています(一体どうやって辿り着かれたのでしょう…)。
このブログの数少ない読者のほとんどはGMについてほとんど見聞きする機会のない方たちだと勝手に考えていて、そういう方たちにも少し関心を持っていただければなあという程度の気持ちで、ところどころに比較的とっつきやすいと思われるGMの話を挟み込んでいます。ずぶの素人な上に少々話を単純化しすぎているところもあり、詳しい方には笑われてしまいそうですが…。
行政の審査は、人もお金も足りないのでしょうね。でも、せめて第三者機関のチェックが働くようにすべきではないかと思います。まあ、それでさえも不正をきちんと指摘できるかどうか不安ではありますが。
エンドウマメの件についても安田さんから伺いました。一般にはメリットばかりが強調され、このように新たなアレルギーを引き起こす可能性のあることなど知らされていないのは、非常に問題があると思います。マスコミももうちょっとしっかり調べて報道してほしいですよね…。「実質同等」なんて、インチキも甚だしいと思います。
貴サイトを拝見し、非常に充実した内容に感服しました。今後ともよろしくお願いいたします。

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